賛否両輪

昨年8月から、フリーベースアコーディオン(クイントシステム)を勉強しています。

スタンダードベースと違い、それはそれは・・・左手ベースは複雑極まりないです。
数日スケールの練習をサボると、指が言うことをきかず、調子がわるいです。

アコーディオン奏者の神出高志さんはピアニストをメインとして活動していたころ、練習の前にピアノ教則本の「ハノン」を1冊まるごと(1冊で約1時間)1日3回弾いていたとおっしゃってました。
わたしは1日2回、全スケールを両手で練習します。時間は計った事はないですが、メジャーとマイナー両方を弾いても10分か15分程度だと思います。
まだフリーベース1年生なのでベースの音の位置を覚える為、右手と同じように左手が自由に動けるようになるように、練習を始める前には必ずスケールをメジャーとマイナーで全部の調で弾きます。
始めた頃は、1つのスケールのメジャーだけに30分近くかかっていました。
指の動きで記憶しないよう、頭で位置と音の関係を確認して覚えながらの練習をしていきました。


フリーベースの曲は、1曲を仕上げるまでに気の遠くなるような時間と練習が必要です。
スタンダードベースアコーディオンの曲でも、アコーディオンのために書かれた作品は大変難しいです。

先日、生徒さんが「ソナチーナ」の楽譜を探していたので、あげました。
わたしも試しに弾いてみましたが、とても難しいです。10分の1、もしくはそれ以下にユックリのテンポでなくては弾けません。
きちんと取り組んで練習しなければ、インテンポでとても弾けない曲です。
イタリアのフランチェスコ先生からは、この前イタリアへ行った時に「バロックばかりではなく、アコーディオンのために書かれた現代の作品と、両方を勉強しなさい」と言われましたので、わたしも弾けるように練習しようと思います(・∀・)ノ


初めてイタリアへレッスンに行くときに練習していった曲の中に、「アックアレリ・クバーニ」がありました。
スタンダードベースの曲です。
右手は指が届かないし、左手も難しい、レジスタも右も左も何度も変えなくてはいけないし・・当時はとても難しくて、もう絶対弾けない・・‥(;´Д`)‥と途中で1~2ヶ月投げ出してしまった時期もありました。
ですが、イタリアへ行く事は決まっていたので、弾けるようにならなければ!とまた向き合って練習を始めました。

そして、それまではシャンソンや、ミュゼット、タンゴ、ポピュラーといったジャンルを中心に演奏しながら仕事をしてきたのですが、
それが弾けるようになって、イタリアへ勉強に行って、イタリアの音楽院の学生さんたちの演奏も聴いて・・・その後シャンソンやミュゼットなどを演奏しても、それらのレパートリーをいくら増やしていっても、何か物足りなさを感じるようになりました。
今まで弾いていた曲が嫌いになったわけでも、嫌になったわけでもないのですが、何故かそう感じるようになったのは、漠然と、この頃からフリーベースがしたい・・と思い始めたのだと思います。
それからは、無理矢理フリーベースの簡単な曲や、ピアノやオルガン曲をフリーベースもどきで練習していましたが、スタンダードベースアコーディオンでは、カウンターベースとベースだけを使って、1オクターブの音域しかありません。

フリーベース(クイントシステム)は大変高価な楽器です。
演奏できる人も、勉強している人も少ないので、中古の期待もできません。
欲しくても、気になっていても買えませんでした。

それが、昨年の夏にやっと手に入れる事ができたのです。しかも!!ラッキーな条件が重なり中古で~(・∀・)ノ ♪
それからこれまでの8~9ヶ月の間に演奏できるようになった曲は4曲です。
たった4曲ですが、本当に練習しました。
アコーディオン奏者として、指導者として仕事をしていますので、それらの練習や仕事(スタンダードベースアコーディオンで)をしながらの練習なので、100%フリーベースの練習のために、わたしのアコーディオンの時間を使うことは不可能ですが、その中で弾けるようになった曲は演奏会に持っていって、演奏しています。

そしていま、5曲目を練習しています。
新しい曲に入るたび、あぁ・・絶対弾けそうもない・・とくじけそうになるのですが、1週間くらいすると何かが見えてくるようになります。
弾けてないけど、何か掴んだように感じるのです。

フリーベースは、今、バロックを中心に演奏していますが、
わたしの演奏会では、
♪シャンソン、ミュゼット、ミュージカルや映画音楽
♪フリーベースでクラシック、スタンダードベースのアコーディオンのために書かれた作品
♪日本の唱歌、懐メロ
というふうな構成で演奏しているのですが、

嬉しいご感想をいただくのは、クラシックやアコーディオンのための作品に関して「アコーディオンと言えば、シャンソンのイメージしかなかったのにこんな演奏をするものだとは知らなかった」「パイプオルガンのようでした」と最近よく言って頂きます。
これらの曲は、かなりの時間をかけて練習してきて、そしてまだまだ練習段階なのですが、そんなご意見をいただけるととても嬉しいです。
そして、逆に「オルガンの曲はオルガンで、チェンバロはチェンバロで演奏すれば良いのでは?」とのご意見もいただきます。
楽器だけでいうならば確かにそうなのですが、それらの時代の曲を勉強すると、いろんなことがわかってきます。
これらの時代の曲を、演奏できるアコーディオンがフリーベースアコーディオンと思っています。

フーガを数曲勉強すれば、それは現代の曲にもその技法はフルに使われていることがわかります。
今、わたしの生徒さんたちの間で演奏したい曲ベスト3に入っている、「古いスタイルの曲」、映画音楽の「アメリ」にも出てきます。

これらの楽譜を理解するには、独学ではなかなか難しいと思います。
わたしは演奏家、指導者としてアコーディオンに携わっていますが、それでもレッスンを受ける事は必要なことで、そうして自分が得た知識を、生徒さんたちに伝えていきたいと思ってがんばっています。

comment

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 フリーベースってかなり大変なんですね。見ている分には楽そうに見えるけれど、読んでいると通常のよりかなり難しい、という印象が。
 あ、昨日Vアコ買いました。帰りが遅くなりがちで、夜中に練習するのは困難だったためですが、これならヘッドフォン付ければ音が外に漏れずに練習できます。一番小さいモデルですが、十分十分。

 駐車場、なにまだまだいい方です。駐車券なくして1万円払うしかなかったことありますから(涙)。

ふつぞうさんへ おへんじ

コメント第一号!ありがとうございます。おめでとうございます(・∀・)ノ
フリーベースは、左手のシステムが数種類ありまして、わたしが演奏しているのはクイントシステム(5th)です。
複雑極まりないです・・
マイナーサードシステムであれば、ボタン式(クロマチック)アコーディオンを演奏している人であれば、右手と同じものが左手についていることになるのでフリーベースへの移行はしやすいと思いますよ。
フリーベースシステムについての詳細はこちら(・∀・)ノ http://homepage.mac.com/ryuya.fisa/kuinntoshisutemu.html
V アコ、ゲットされたのですねー!Vアコであれば、クイント(5th)にもマイナーサードにもバヤンにもフリーベース設定ができるので、ふつぞうさんもチャレンジしてください〜〜。
アコデオンの世界がまた広がりますよ。

駐車場!1万円Σ(・ω・ノ)ノ!駐車券なくしたら大変!!コインパーキングが安全ですね(>_<)(>_<)

管理人様

はじめまして。
シャンソンでよく使うスケールを調べていたら、偶然たどりつきました。
私もアコーディオンの音色は大好きですが、演奏はとても難しそうですね。
私はアマチュアのギター親父なのですが、楽器は違ってもプロの演奏家の方の言葉はとても勉強になりました。
やはりスケール練習は大切なんですね。

かずしさまへ おへんじ

偶然のご縁、とっても光栄です。
ギターを演奏されるのですね。シャンソンがお好きでいらっしゃいますか?わたしは、数年前までフラメンコギタリストとデュオでミュゼットやシャンソンを演奏して活動していました。

アコーディオン、わたしが演奏しているものは「フリーベースアコーディオン」という種類のものでございまして日本では一般的に演奏されている「スタンダードベースアコーディオン」とは左手の機能が全く違います。見た目には同じなので、何処がどう違うのかわかりにくいですが、フリーベースアコーディオンの左手、、、このフリーベースもボタン配列の違いで何種類かございまして、わたしはクイントシステムとよばれるものを演奏しています。
フリーベースはまだ1年未満ですが、楽器を手にしてから2ヶ月間はスケールの練習だけしかしませんでした。
曲を演奏するには、まず、スケールを練習して音とボタンの位置関係を理解してからでなくては話にならん‥(;´Д`)‥と解ったからです。
両手でのスケール練習は、とっても大事です。そして右手だけで構わないのでアルペジオの練習もしたほうがいいと生徒さんには言っています。
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Author:maricororin
福岡在住のアコーディオン奏者、やまぐちまりこです。
ここでは日々感じたことをお届けいたします。ライブ情報やレッスンについて、その他詳しいアコーディオンに関する情報は、公式ホームページをご覧ください。
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