クリムト展で演奏会でした。

一昨日、北九州市立美術館で演奏会でした。
バロックから現代の大衆音楽まで・・というテーマでバロック時代からの説明を加えながら、音楽の歴史をたどって演奏させていただきました。

アコーディオンは、単にアコーディオンといってもさまざまなシステムの違いがあります。
それらまとめて「アコーディオン」なのですが、そのなかでいろんな種類に枝分かれしているのです。
今の日本で、一般的にアコーディオンと呼ばれているのは、左手のボタンが「スタンダードベース」とよばれている左手はベースと和音(コード)になっている伴奏専門のアコーディオンです。
右手は鍵盤が多かったですが、今では同じくらいボタンも増えてきています。


わたしは1年半前から、「フリーベースアコーディオン」と呼ばれる全て単音で演奏できる左手のシステムに転向し、勉強中です。左手は伴奏ではなく、右手と同じようにメロディーを弾く事ができます。
そのフリーベースにも数種類のシステムがあり、わたしはその中で「クイントシステム」を勉強しています。



昨日の演奏会は
フリーベースでクラシック5曲を演奏し、
第一次世界大戦前のシャンソンからはミュゼットや、日本の懐メロなどはスタンダードベースで5~6曲演奏しました。

フリーベースとスタンダードベースの違いを紹介させていただき、1時間のステージを終えた後、さらに1時間・・数人のお客様から質問をいただきました。
フリーベースとスタンダードの違いについての質問です。
アコーディオンを弾いていらっしゃる方、またギターやピアノなど全然違う楽器をされていらしゃる方、楽器は全然弾かない方・・
さらに深く知りたいとアコーディオンに興味を持っていただけたことがとても嬉しかったです。

わたしは、「演奏がよかったよ」と言っていただくのももちろん嬉しいですが、
アコーディオンに興味を持っていただけて、アコーディオンに関しての感想や質問をいただいたとき、泣きそうになるくらい嬉しいのです。
アコーディオンを弾いてみたい!と興味をもってくれる人が一人でも増えるよう、演奏会をしています。
母はライバル育成してどうするの?と笑いながら言いますが、それで良いのです(・∀・)ノ ♪



フリーベースは左手のシステムもいろいろありますし、演奏しようとなると確かに高度な技術と膨大な時間が必要です。
演奏している人も少ないです。
アコーディオンの歴史の中では、新しい楽器でまだ進化しつつある楽器です。
ですが、最初は一人だったフリーベースが、その演奏を聴き、アコーディオンの可能性の大きさに魅了され、勉強したいとこの1~2年で一人・・また一人と増えてきたのです。

先日のレッスンで、生徒さんが「パントミーマ・ウモリスティカ」を勉強したいと言いました。
わたしが持っているものは、スタンダードベースのものです。
左手の運指を書き込んだフリーベースの楽譜が木下隆也さんの北九州のご実家にあるということで、昨日の美術館の仕事を終えて、帰りに取りに行きました。

彼がイタリアから何年もかけて持ち帰って来た楽譜には全て運指が書かれているので、これからの生徒さんのために全部わたしの教室に置く事になりました。
その量、衣装ケース1箱分!!!!

何度も言いますが!(・∀・)ノ 全てに左手の運指が書いてあります。
この指番号が書かれているか、いないかでフリーベースのクイントシステムを勉強するに於て、膨大な時間が短縮できます。
フリーベースをゼロからはじめたとして、この運指が書かれてなければ、この中の1曲だけを完成させるのに10年かかるでしょう。
フリーベースのクイントシステムには指番号が書かれてなければ勉強の仕様がないのです。
とても貴重な楽譜です。

木下さん、フランチェスコ先生、そしてフランチェスコ先生の先生であるサルバトーレ先生。
まっ白の状態の楽譜から、ここに来るまでに少なくとも二人の手がかかっているものです。
独学でゼロから始めるのも大変な努力だと思いますが、
先人がのこしてくれたもの、そこまで築いてきたものを、わたしたちは受け取って、その先を歩いていっていいと思うのです。


先に説明したように、アコーディオンはその中でいろいろな種類があるのです。
ボタンも最初はわたしの生徒は一人もいませんでした。
この数年で今ではボタンの生徒さんは鍵盤の生徒さんと同じくらいに増えました。
アコーディオンの交差点でも約半分はボタンアコーディオンです。
わたしの教室のレッスンでもボタンと鍵盤の両方を弾いて説明して、楽器に触れてもらって決めてもらっています。

鍵盤とボタンではどちらが良いとか、スタンダードとフリーベースではどちらが良いとか、そういうことを言いたいわけではなく、これらは比べる意味などないことで、これらの違いは「自分はどちらが好きか」ということだけです。どちらが良いかという結論はないのです。結論は自分はどちらが好きか、です。

絵画の世界で、日本画がよいか、油絵がよいか、フレスコ画がよいか、シルクスクリーンがよいか、など比べることができないのと同じ事です。
さらに深く追求しれば、日本画で使っている顔料も顔料の溶剤を膠(にかわ)を使えば日本画、タマゴの黄身を使えばテンペラ画にもなります。
絵画の世界でも同じ素材でも幅が広いのです。


芸術は、そんなものだと思います。
それらの情報を受け取って後に伝え、残していくことが事が何よりも重要なことだと思っています。

comment

管理者にだけ表示を許可する

07 | 2017/08 | 09
Su Mo Tu We Th Fr Sa
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
プロフィール

maricororin

Author:maricororin
福岡在住のアコーディオン奏者、やまぐちまりこです。
ここでは日々感じたことをお届けいたします。ライブ情報やレッスンについて、その他詳しいアコーディオンに関する情報は、公式ホームページをご覧ください。
twitterはじめました。
facebookはじめました。
Instagramはじめました。

リンク
最新記事
最新コメント
カテゴリ
月別アーカイブ
FC2カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
QRコード
QRコード